【勝負メシ】藤井七冠の対局で注目…棋聖戦第5局の舞台・沼津市で対局中に選ぶ「グルメ」を発表(静岡)
藤井総太七冠の対局で毎回、注目を集めるのが“勝負メシ”です。2023年に続き、棋聖戦第5局の舞台に選ばれた静岡・沼津市、26日、対局中に選ぶ「沼津グルメ」が発表されました。
対局のたびに、何を選ぶのか注目が集まる「勝負メシ」や「おやつ」。沼津市は、7月の棋聖戦で対局する藤井七冠と山崎八段に食べてもらいたい和洋中の3ジャンルの中から、「沼津グルメ」を市民から募集、上位4品を発表しました。
和食からは「アジフライ定食」と老舗店の「釜飯」。洋食は、ボリュームたっぷり「カツハヤシ」、そして中華は人気店の「餃子」です。また、手土産には「ロールケーキ」と「みかんのゼリー」が選ばれました。
ちなみに2023年、沼津市で開催された棋聖戦で藤井七冠が選んだのは「カツハヤシ」!選ばれた時、店主の反応は…。
(千楽北口店 大竹 浩司 シェフ)
「正直びっくりしました。なんでうちなの?って、沼津だから魚介(のメニュー) だと思っていたけど選んでくれてうれしい」
藤井七冠が食べた翌日、お店の前には多くの人が!お客さんが増えると見込み、用意した肉はいつもの2倍。厨房も大忙しで…、“勝負メシ特需”を身をもって感じているようでした。
先週、行われた将棋の八大タイトルの一つ、「叡王戦」。決着は最終局の第五局まで持ち込まれ伊藤七段が勝利し初タイトルを獲得しました。
(藤井 聡太 七冠 )
「伊藤さんの強さを感じるところも多くあったので、それを糧にして頑張っていきたい」
タイトルを奪われた藤井七冠ですが、これまで沼津市で対局したタイトル戦は2戦2勝、相性の良い土地なんです。そんな沼津市での7月の対局で食べてもらうことになるかもしれない“沼津グルメ”。こちらは候補となった店舗の一つ。創業1927年、「釜飯」や「ウナギ」が人気の和食店です。
(実家が沼津の女性)
「釜飯を出す店は中々ないので」「絶対おいしいと思うので選ばれたらうれしい」
“勝負メシ”候補の釜飯!お値段は1980円。炊く時間は約20分ですが、その間の工程がポイントだといいます。
(とりう 木村 尊 店長)
「ガスで一つ一つ炊いている、生のお米から」「鶏肉、サケなど順番に入れながら炊くので、うま味が凝縮する、お米に全部入る」
いまはウナギやサクラエビなど5種類の釜飯がメニューにありますが、鶏とサケの釜飯が一番人気だといいます。
(とりう 木村 尊 店長)
「(候補になり)すごくうれしいですね。びっくりしたんですけれど」「昭和2年からやってきて認めてもらえて何よりもうれしい」
一方で、気になることも…。沼津御用邸での対局は来月23日の予定ですが、これまで、藤井七冠がすでに2勝しているので、山崎八段が2連勝しないと、沼津では開催されないことになります…。しかし、仮に第4局までに決着してしまっても、祝勝会は沼津のホテルで開催されます。そのとき、勝者に昼食として今回選ばれた4品の中から選んでもらう予定だということです。
最終局まで勝負がもつれるのか…第3局は7月1日、名古屋市で開催され、勝負の行方に注目です。