「命がけで歩く」雪国の視覚障害者の心の叫び…盲導犬ヨウちゃんも苦手な冬道の恐怖ー
杉本さんのように困っている視覚障害者を見かけたらどうすればよいのでしょうか。
視覚障害福祉協会の小宮さんにそのポイントを聞きました。
(視覚障害生活訓練専門職員 小宮康生さん)「困ってそうだなっていう時は、まず声をかけてみて、断られることもあるかもなという気持ちで少し軽く声かけてみるのがいいのかなと」
記者が体験させてもらうとー
(記者)「お困りですか?」
後ろからではなく相手の耳に届くように声をかけます。
目的地まで誘導する場合はひじをつかんでもらい、少し前を歩いて誘導します。
(視覚障害生活訓練専門職員 小宮康生さん)「悪いのはとにかく引っ張っていくことが一番よくないので、まずはどうしますかって聞いてみるのがいいと思います」
雪道に不安を抱いているのは、盲導犬を連れた視覚障害者も同じです。
(澤田和美さん)「ヨウちゃんきょうホーマック行くからね、お願いしますよ」
江別市の澤田和美さんは、仕事中の事故や病気の影響で、ほとんどものを見ることができません。
そんな澤田さんを支えているのが、盲導犬の「ヨウ」です。
この日は一緒に買い物に出かけました。
(澤田和美さん)「ヨウちゃん右寄って。ヨウちゃんちょっと左に寄ってないかい?大丈夫?」
歩道は人ひとり通るのがやっとの狭さ。
(澤田和美さん)「通れる?来た?誰かいた?」
前から来る人にヨウが気づいて立ち止まりました。
さらにー
(澤田和美さん)「お?大丈夫かな?危ない危ない、ヨウちゃんゆっくり行って」
歩道が雪で埋もれてしまい、車道を歩くしかありません。
(澤田和美さん)「ボタンはどこ?あれ、遠いね。いける?大変だ」
信号の押しボタンも雪にはばまれ、やっとの思いで目的地に到着です。