宿泊施設やカフェに活用 歴史的建造物でマチづくり 価値を守り活性化につなげる 観光都市・函館
(記者)「ホテルとして活用する考え方は?」
(東出伸司さん)「いいです。絶対それが一番、それしかないと思います。志のある方が出れば、お金じゃないと、守ってもらうと」
赤レンガ倉庫をホテルとして活用している施設があります。
「旧相馬家住宅」を受け継いだ企業が手がけていて、建物の価値を守りながら観光などのマチづくりに取り組んでいます。
(東出伸司さん)「これだけ景色の良いところだから、部屋を作って、皆さん泊まって。地域の活性化にもなるし、古いものは残していく、残っていくと」
歴史的建造物が多く残る函館市。
市では建物の修繕に補助金を出すなど、市民と協力しながらマチづくりを進めています。
現在およそ140の建築物について維持保存に努めているといいます。
「茶房 旧茶屋亭」もその一つです。
明治時代の店舗兼住宅は、カフェとして生まれ変わって2025年で33年目。
すっかり観光客の憩いの場です。
お茶を楽しみながら、貴重な家具が並び異国情緒あふれる空間で過ごす時間。
(東海林記者)「香りがよくてホっとします。お茶を飲みながらゆっくりとした時間を過ごすことができます」
人気は季節のフルーツを使ったあんみつセット(1650円)。
デザートを楽しみながらゆっくりと過ごすお客さんが多いといいます。
(東京からの観光客)「やっぱり落ち着くし、いいですよね」
(東京からの観光客)「すごく素敵ですね。函館ならではの住宅のつくりがありますよね。それをうまく保存して、中はすごく洋風なアレンジで、これはこれでありかな」
母親から店を引き継いだ店長の半田大士さん。
ここで働くようになっておよそ15年。
建物への愛着も増してきています。
(茶房 旧茶屋亭 半田大士店長)「階段ですね。なかなかこんな階段見たことがなかったので、すごく味があって風情があって好きですね」
遠くから通ってくれるお客さんのためにも、長く店を守り続けていきたいと半田さんは話します。