宿泊施設やカフェに活用 歴史的建造物でマチづくり 価値を守り活性化につなげる 観光都市・函館
(茶房 旧茶屋亭 半田大士店長)「リフレッシュしていただけるような空間であっていただきたいなとは思ってやっています。少しでも函館のイメージを守るという面でも、協力していきたいなとは思っています」
空き家だった建物が活用された事例も。
大正時代、事務所だった建物は、2年前からDX=デジタルトランスフォーメーションの拠点として使われています。
和洋折衷の外観はそのままに、中はオフィスとして改装。
デジタル技術を使った地域の課題解決や新たな事業の開発に役立てられています。
(TOPPANデジタル 浮田貴章さん)「函館市側の課題としても空き家の問題もあったので、課題解決にも貢献したいと。非常に趣きのある建物、静かな環境で開発業務など日々の業務で働きやすい場所」
この建物を勧めたのが、マチづくり事業に携わっている北山拓さんです。
歴史的建造物の活用はマチの活性化にもつながると期待を寄せています。
(はこだて西部まちづくRe-Design 北山拓代表)「建物は函館のブランド価値が表出した1個の成果物で、それに価値を感じて新しい価値を入れてくれる人を誘致して継承して、経済活動をしていくというサイクルを回していく、これが一番大事だと思っている。しっかり外に対してこのマチのブランドを売っていけば、こういうところで宿泊・出店・オフィスをつくりたいという人のニーズはまだまだ満たせる」
4月いっぱいで譲渡される旧相馬家住宅。
4月1日、無料公開が始まりました。
(東出伸司さん)「どうぞどうぞ遠慮なく、きょうは無料ですからどうぞどうぞ」
長年応援してくれた市民や観光客への感謝の思いが込められています。
(訪れた人)「けっこう立派な建物で眺めも良くて、見る価値がありましたね、本当に」
(訪れた人)「こういう建物は保存していくのは大変だと思うんですけど、残していってほしいなと思います」
東出さんにとってもここで過ごす最後の時間です。
(東出伸司さん)「継投できたと、そういうことで安心感というか感じていますね。そのままで残っていってほしいと。間違いなく函館のシンボルだと思います。歴史上のシンボルですよね」
さまざまに引き継がれ、新たに活用される歴史的建物。
これからもマチの歴史と文化を紡いでいきます。