農林水産省は19日、全国のスーパーでのコメの平均販売価格を発表。先週の下落から一転、再び、上昇しました。高止まりが続くコメ。農家にはコメを求める業者からの問い合わせが殺到。消費者は家計への影響に頭を悩ませています。

全国有数のコメの産地・魚沼市。ことしも田植えの時期を迎えましたが、取り巻く環境は例年とは違っています。

〈コメ農家　関隆さん〉
「実に愉快だな。コメ作り農家は米価が安くて誰も注目しない中、じっとがまんで今まで耐えてきた」

コメ農家・関隆さん。約90ヘクタールの田んぼでコメ作りをしています。

関さんの元にはことし、コメを求める業者からの問い合わせが殺到。田植え前の時期から新規の業者を含め7社から問い合わせがあったといいます。

〈コメ農家　関隆さん〉
「来る業者がみんな高い値段を設定してくるもんだから俺はもう感覚がおかしくなっちゃって、ことしのコメは高いんだってなって変なことになってるぞ」

品不足が発端となった令和のコメ騒動。農林水産省が19日発表した全国のスーパーでのコメ5キロあたりの平均価格は前の週より54円上がり、4268円。先週の下落から一転、再び、上昇しました。

19日、新潟市で開かれたのはコメの価格高騰について学ぶ講演会。消費者からは家計への影響を嘆く声が相次ぎました。

〈消費者〉
「（コメ）高いですよね。急激ですもんね…高いです」
Q）家計にも響く？
「響きますね。他のもいっぱい上 がっているし大変です」

〈消費者〉
「買い物行くたびに2000円、3000円、4000円とふっ飛んでしまうのでコメ買ったときなんて…高いです。私たちみたいな庶民はお金持ちじゃないのでどうしたらいいものかなんとかしてもらいたい」

魚沼市のコメ農家・関隆さん。コメの価格が上がり、収入が増えることに期待する一方、消費者のコメ離れが進むのではと危機感を抱いています。

〈コメ農家　関隆さん〉
「生産農家からしたらコメは高いに越したことはない。でも今のは異常すぎる。異常に高すぎる。5キロ4000円超えたらそれはダメだよ、消費者は困る」

高止まりが続くコメ。食卓への影響はまだ続きそうです。