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【佐渡看護専門学校】最後の入学式「地域に貢献できる看護師に」 人口減少などの影響で2027年度末で閉校 《新潟》

2025年4月10日 19:24
【佐渡看護専門学校】最後の入学式「地域に貢献できる看護師に」 人口減少などの影響で2027年度末で閉校 《新潟》

今年度で学生の募集を停止する佐渡看護専門学校で、閉校前、最後の入学式が開かれました。「地域に貢献できる看護師になりたい」新入生が決意を新たにしました。

9日に行われた佐渡看護専門学校の入学式。定員25人に対し、入学者は12人となりました。

〈新入生代表 本間七海さん〉
「島内唯一の看護師養成所がなくなってしまうことに不安やさみしさを感じることも ありますが、3年後、立派な看護師となり地域に貢献できる日が来ることを夢見ています」

JA新潟厚生連が運営する佐渡看護専門学校は佐渡市で唯一看護師を養成する3年制の専門学校ですが、人口減少などの影響で2014年度以降定員割れが続き、2027年度末での閉校が決まっています。

全校生徒は閉校前、最後の新入生を含めて42人。佐藤賢治学校長は国内でも特に少子高齢化が進む佐渡を医療や福祉の学びの場にして、全国から人を集めることを模索したいとしています。

〈村上市出身 遠山彩來さん〉
「佐渡という自然あふれる環境で患者さんとの距離も近く、地域により貢献できる看護師になれると考えて志望しました」

〈佐渡市出身 中川登真人さん〉
「佐渡で人の命を救うような看護師の仕事をしたくて、一つ一つの授業を大切に勉強していきたい」

卒業生の約6割が就職する佐渡総合病院は現在、看護師不足のため病床350床のうち25床に入院制限をかけていて、今後、看護師の確保も課題となります。

最終更新日:2025年4月10日 19:24