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【液状化被害】新潟市が“寺尾”や“黒埼”など27か所で行ったボーリング調査を完了 全27か所で軟弱な砂の層を確認《新潟》

2025年5月21日 21:00
【液状化被害】新潟市が“寺尾”や“黒埼”など27か所で行ったボーリング調査を完了 全27か所で軟弱な砂の層を確認《新潟》
新潟市資料より
新潟市は、2024年1月の能登半島地震で液状化被害が発生した地域で行ったボーリング調査の作業が完了したと発表しました。

ボーリング調査が行われる

液状化が発生した地域で、街区単位での対策を検討している新潟市。

ボーリング調査は深さ20メートルまで地面を掘って土を採取して地盤の強度などを調べるもので、去年12月から行ってきました。

“寺尾”や“黒埼”など27か所で行われる

調査が行われたのは、新潟市西区の寺尾周辺地区14か所、黒埼地区10か所、江南区天野の3か所の合わせて27か所です。


新潟市によると、地下水が地表に近い高さに存在していることや、砂の層が“ゆるく”堆積している場所は液状化現象が発生しやすいとしています。

今回のボーリング調査では、全27か所で軟弱な砂の層が確認されました。

また17か所で、地表面からの深さ50センチ~1メートル程度の高い水位で地下水が確認されたということです。

液状化対策として、新潟市は、地下水を地区外に排水して水位を低下させる「地下水位低下工法」を検討しています。

しかし、調査の結果、27か所中25か所で「粘性土層」が確認され、この方法では地盤沈下のおそれがあるということです。

新潟市はボーリング調査で採取した土を分析して対策について検討し、7月に有識者の意見を聞き、その後、住民に説明することにしています。

最終更新日:2025年5月21日 21:00