佐渡・沢崎集落の伝統行事 秋の豊作を祝う大獅子が海へ 《新潟》
佐渡市で秋の豊作を祝う祭りが行われました。見せ場は長さ7メートルもある大獅子が海で暴れるところ……一体どんな祭りなのでしょうか。
佐渡市の沢崎集落に登場した大獅子。長さは約7メートル。中に大人が10人入り、集落を一軒一軒まわって厄を払います。
伝統の祭りですが、近年では少子高齢化が進み、担い手不足に。
それでも祭りの際には島を出た青年たちが戻って来て手伝うといいます。
また獅子をはやし立てる役は小木小学校の児童……地元の文化に触れてもらおうと参加者を募りました。
祭りも終盤に差し掛かると大獅子がやってきたのは港。
すると……。しっぽだけ海へ……。
実はこの大獅子、かしらとしっぽが別の意思を持っていて、祭りを終わらせまいと、暴れ出したのです。
ついにはしっぽを押さえつけようとかしらが追いかけまわします。
これが、この祭りの見どころです。大きな歓声が上がりました。
〈住民は〉
「ことしも祭りができた、この集落もいいなという感じですかね。これ以上ないです。また来年もやりたいと意欲がわいてきた」
集落ではこの日一日、賑やかな声が響いていました。