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狙われた“鉄” ふた520枚が盗まれる 転売目的か 上越市で被害相次ぐ 《新潟》

2024年5月16日 19:16
狙われた“鉄” ふた520枚が盗まれる 転売目的か 上越市で被害相次ぐ 《新潟》

田植えの季節を迎えていますが、上越市では農作業に欠かせない給水栓の鉄製のふたが次々と盗まれる事件が起きています。その数約520枚。さらに道路脇のグレーチングの盗難も相次いでいて、警察が注意を呼びかけています。

上越市吉川区にある田んぼです。

農家は怒っていました。

〈盗難被害にあった農家〉
「これ全部やられたんだ」
Q)何が盗まれたんですか?
「このふた」

「ふた」というのは田んぼの給水栓の上にのせていた鉄製のふたのこと。

田植えの準備に動き始めた1月、盗まれていることに気が付きました。

被害はこれだけではありません。

吉川区で田んぼの用水路を管理する土地改良区によりますと区内だけで合わせて約520枚もの鉄製のふたが盗まれているのが判明しました。

作り直すとなると1枚、約1万円かかるといいます。

〈盗難被害にあった農家〉
「(給水栓の)劣化防止。こうやって日照りになればプラスチックでできていますから、みんな割れてしまう。あと雪。困るよ。ふたしておか ないと」

上越市内で相次ぐ“鉄”の盗難。

(リポート)
「上越市の山道です。こちらの道を通るためにふたが設置されているのですが、こちらの脇、元々あったふたが盗まれてしまったということです」

柿崎区の県道で盗まれたのは道路の側溝にはめる「グレーチング」と呼ばれる鉄製のふたです。

人や車が通行するために欠かせないものですが、県によると14日、グレーチングが2枚、2万5000円相当が盗まれているのが確認されました。

鉄の窃盗被害の発生場所を示した地図です。

警察や自治体などによりますと、上越市内では給水栓のふたをはじめ、グレーチングや侵入防止のための支柱など盗難被害が広い範囲で確認されています。

なぜ鉄が狙われるのでしょうかー

要因とされるのが鉄の価格の高騰です。

業界団体によりますと資源高や需要増加の影響で鉄くずの卸価格は1トンあたり2020年10月は平均約2万7000円でしたが、4月は約5万1000円と2倍近くに。転売目的で狙われたとみられています。

給水栓のふたが大量に盗まれた上越市吉川区の田んぼです。

男性はほかの生産者とともに警察に被害届を出しました。

〈盗難被害にあった農家〉
「非常に困る。できれば返してもらいたい」

県警によると県内では去年、金属類の窃盗事件が209件あり、前の年より88件増えました。

県警は「身近な金属類が狙われているので管理を徹底し不審な人物がいれば通報してほしい」と注意を呼びかけています。