【特集】新人隊員は「海の料理人」 海上保安庁の巡視船で乗組員支える”海保メシ”とは《新潟》

日々、日本の海を守っている海上保安庁。そこには、乗組員の健康を「食」で支える隊員がいます。
巡視船に乗る「海の料理人」。その新人隊員が作る「海保メシ」とは。
新潟市にもまだ雪が残っていたことし2月。
(訓練)
「動くな!海上保安官だ、止まれ」
〈新潟海上保安部 澤村海星さん〉
「相手が手首やえりをつかんだ時の制圧・回避・離脱の練習をしています。経験ないことなので全部難しくて」
澤村海星さん(21)は、職業、「海上保安官」です。
〈澤村海星さん〉
「海が好きで。自分の名前にも『海』が入っていてシナジーがあるというか。小さいころから海で人を守る仕事がしたいと思っていたので海上保安官を希望しました」
岩手県盛岡市出身。2023年に入庁し、新潟海上保安部の巡視船「さど」で勤務しています。そんな彼の仕事は……。
〈澤村海星さん〉
「主計課ってどんなことをするんだろうと調べてみたら『やっていけそう』『楽しそう』と思って」
所属は「主計課」。乗組員の食事を作るのが仕事です。いわば「海の料理人」。巡視船「さど」の主計課には澤村さんを含めた4人が在籍しています。
この日は1年先輩の野元岳人さんと勤続18年のベテラン、田村丈士さんとともに昼食づくりです。
この日のメニューは、昼からがっつり!「とんかつ」です。
〈澤村海星さん〉
「とんかつ揚げる準備をしています」
180℃まで油を熱し、早速調理をはじめる澤村さん。
Q)熱くない?
〈澤村海星さん〉
「熱くないです」
慣れた手つきで進めていきますが、入庁前はほとんど料理の経験がなかったといいます。
〈澤村海星さん〉
「自分料理できるのかなと不安でした」
Q)最初は失敗とかあった?
〈澤村海星さん〉
「生だったり揚げすぎて固くなったりしたことが何回もあります」