リモートワークに限界説? 廃止の動き“出社回帰”か コロナ禍を経て変わる働き方 《新潟》
会社に行かず、自宅や好きな場所で働くことができるリモートワーク。コロナ禍で導入する企業が増えた一方、9月、大手通販会社が廃止を決定するなど「出社回帰」の動きも。県内の働き方事情を取材しました。
広々とした空間に、洗練された家具が並ぶこちらは新潟駅近くのコワーキングスペースです。
25日も午前中から多くのビジネスマンが持ち込んだパソコンでリモートワークにいそしんでいました。
〈新潟在住・都内コンサルティング会社勤務〉
「プライベートの時間も持ちながら自由に働けるのが自分のスタイルにあっているなと思っているのでできる限りリモートワークで働きたい」
こちらの女性の都内の企業に勤めていますが、リモートワークが認められているため新潟市に引っ越してきたといいます。
〈Sea Point NIIGATA × MOYORe: 星亜矢子さん〉
「コロナ前後で皆さんの働き方が変わって東京の会社に勤めてコワーキングスペースの方でお仕事されている方が非常に増えたなという印象はあります」
しかし、リモートワークを巡りいまある動きが。
東京都が都内の企業を対象に行った調査によるとリモートワークの実施率はコロナ禍の2021年5月は64.8%でしたが、ことし3月の時点で43.4%と20ポイントほど減少しました。
また9月、アメリカの大手通販会社アマゾンが週2日認めていたリモートワークを来年1月に廃止し、週5日の出勤に戻すとの報道が出るなど“出社回帰”の動きが出てきています。
〈新潟在住・都内コンサルティング会社勤務〉
「もしアマゾンの社員だとしたらすごく残念だなと。出社が増えたというのは聞きますね。出社の回数が週2回だったものが4回に増えたというのは聞いたりします」
都内で会社を経営するこちらの男性。社員にもリモートワークを認めているため顔を合わせるのはオンラインばかり。出社のメリットも感じているようです。
〈新潟在住・東京都内で会社経営〉
「(出社回帰が)会社としては合理的だなと思います。大きい組織になるほど集まってやった方がたぶん効率が良くなるし成果も良くなる気はしている」
こちらのコワーキングスペースを運営する企業は出社回帰の流れをこう分析します。
〈Sea Point NIIGATA × MOYORe: 星亜矢子さん〉
「みなさんおっしゃられるのがオンラインでの会議には限界があると。全然会ってなかった方がリアルであったらものすごく話が弾むようになったというお話をお伺いしたことがありますね」
柔軟に働けるリモートワークか。
それとも出社回帰か。
働き方はどう変わっていくのでしょうか。