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【能登半島地震】活断層の“割れ残り”が佐渡沖に存在か…離島の避難 課題とは《新潟》

2024年2月4日 16:03

能登では幹線道路が寸断

能登半島では地震により幹線道路が寸断された場所も多く、被災地へ陸路で支援物資を運ぶことが困難となっています。一方、海路での輸送にも支障が。悪天候に加え海底の隆起や港の被害などで船が入港できず物資の到着が滞ることもあったというのです。

高橋特任教授はこうした問題は「離島の佐渡でも起こりうる」として警鐘を鳴らしています。

「能登と佐渡は似ている」

新潟大学大学院 高橋昌特任教授
「能登と佐渡は高齢者が多いとか道路事情が悪いであるとかそういった部分が似ています」

佐渡には島の沿岸部を結ぶ「佐渡一周線」が通っています。しかし、ひとたび土砂崩れなどが起こると集落が長期間に渡って孤立する可能性があります。また、悪天候で船が出ず支援物資が届かなくなることも想定されています。

備蓄倉庫はあったが

元日の地震では21か所の避難所に合わせて2700人ほどが避難しました。
避難所には一定数の防災用品を保管しています。それとは別に佐渡市内には備蓄倉庫を20か所以上設置していて、災害時には倉庫から避難所へ物資を補充するといいます。しかし 元日の地震では、どこの避難所にどのくらいの人が避難しているか把握に時間がかかったため一部の施設で毛布などが足りないこともあったといいます。

佐渡市 小木行政サービスセンター 本間 悟 センター長
「陸路が寸断されるケースは佐渡でも考えられる。大型のヘリコプターなどで避難物資を運ばれているような映像も見ましたけど、そういった場所も整備していかないといけないと感じました」

佐渡市長は

そうした問題に佐渡市の渡辺竜五市長は。

渡辺市長
「孤立の可能性がある公民館などは物資などを常時置いておくことも必要と考えています」

能登半島地震を受け集落の公民館にも防災用品を備蓄するなど災害時の避難体制を強化していくということです。

新潟大学大学院 高橋昌特任教授
「佐渡に何か起きた時にということについては、今回の震災で学ぶことが多いと思っています」

離島が抱える多くの課題。災害への備えが急がれています。


2024年2月2日「夕方ワイド新潟一番」放送より