「やめないでほしい」子どもからは切実な声 “全中“縮小で水泳など9競技が除外へ #令和の子
一方、相撲も…。
糸魚川市にある相撲の強豪・県立海洋高校、
ここで高校生とともに稽古する地元の中学生も全中の縮小に動揺しているといいます。
<中学生は>
「全中は特別な場所だと思うので、さびしい」
「いま相撲界が沸騰しているのに、もったいないと思います」
大きな転換機を迎えている部活動。
これまでは学校で顧問の教員が指導していましたが、近年は放課後、地域のクラブなどに場所を移して指導を受ける「部活の地域移行」が進められています。
中学校から遠い場合は、保護者などが送迎することも…。
<保護者>
「住んでいる場所もそうですし(部活の)地域化によって保護者の負担も増えてくると、できる家庭できない家庭も出てくると思うので」
強豪・海洋高校がある上越・糸魚川エリアでは早くから“部活の地域移行”へ舵を切ってきました。
<県立海洋高校相撲部・田海哲也総監督>
「部活動が日本のスポーツの底辺を支えていたというのはもう昔であって、糸魚川を拠点にしてしっかりと練習会をしていこう。学区外、県内外問わず相撲やりたい人は練習会やりますよ」
海洋高校で指導する田海哲也さん。
3年前にクラブチーム新潟総合相撲クラブを立ち上げ、新潟市や新発田市、魚沼市など県内全域から中学生が練習に参加…。
ことしの全中団体戦にはクラブチームとして出場します。
5月の大相撲夏場所で優勝した「大の里」は、中学・高校の6年間、田海さんのもとで力をつけました。
中学時代には全中で、準優勝に…。
部活の地域移行について、田海さんは選手の送迎や環境の整備そして指導者の確保など地域で育成する仕組みができれば中学・高校の6年間を一貫して指導できるメリットがあるといいます。
<県立海洋高校相撲部・田海哲也総監督>
「何で中学校は夏前に(部活が)終わってしまうのかなと。人間“差”なんかないですけど、6年間しっかりしたカリキュラムで教えられれば頂点の景色を見せてあげられるかな」
大会では大の里の後輩にあたる中学3年生の関璃恩選手と1年生のトゥブシンボルド選手が勝てば全中への出場が決まる準決勝で対戦、しなやかな身のこなしで関選手が3年生の意地を見せました。
<関璃恩選手>
「負けるか負けないかの危ないところで自分が良い動きをできてよかった。全中ではもっと力を出して頑張りたいです」
<トゥブシンボルド選手>
「腰が高かった。練習して全中までにもっと強くなる」