【TOS×大分合同新聞 連携取材3】佐藤県政1年 有識者の評価と知事の任期中の決意は 大分
ーーTOS梅田雄一郎記者
この1年間の評価を見てきましたが、残り任期3年で佐藤知事は何をやろうとしているのか。その決意について聞きました。
Q:1期目の残り任期3年の中で、必ずこれだけは成し遂げるというものは
ーー佐藤知事
「豊予海峡ルート、東九州新幹線も、県だけでやれるものではない。東九州新幹線、大分まで来る四国新幹線、この扱いをどうするかの議論が出てきて、そしてそれを整備新幹線にどういう風にやっていこうかということが、任期中の3年なのか5年くらいなのか分からないが、必ず具体的なテーマとなってくると思う。関係の県との連携をしっかりして、国に対する要請を強めていくということをしっかりやっていきたい」
ーーTOS梅田雄一郎記者
豊予海峡ルートや東九州新幹線について今一度、確認します。
豊予海峡ルートというのは、大分県大分市の佐賀関半島と、愛媛県の佐田岬半島の間を繋ぐもので、大分と愛媛を高速道路や新幹線で移動できるようにしようというものです。
そして、東九州新幹線は大分から小倉を経由して博多までを結ぶ「日豊本線ルート」。そして、由布市や日田市を通って新鳥栖から博多に向かう「久大本線ルート」この2つのルートが検討されています。
ーー大分合同新聞 江藤嘉寿記者
今回の東九州新幹線、豊予海峡ルート、どちらも壮大なスケールの事業で、10年といったような近い将来の実現というのは難しいです。
東九州新幹線に関しては、整備する国に対して、福岡や宮崎などの関係する県が一緒になって要望している段階です。どれだけ熱意が伝わるかがポイントです。そして、国が必要だと認めることを「整備計画路線への格上げ」といいますが、その格上げから完成まで、現在開通している新幹線でも、早くて40年ほどかかっていることを考えると、その先の人口減少や経済情勢などの面から、不透明な部分があるといえそうです。
豊予海峡ルートについては、まずは、橋やトンネルの向こう側にいる愛媛県に対して、同じ方向を向いて一緒に行動してもえるようにすることが必要です。佐藤知事は、関係する県と歩調を合わせられるよう働きかけをしていく方針を示していますが、まずは大分県内の機運醸成が必要です。佐藤知事は並々ならぬ熱意を見せていますので、まずは県民に広く理解してもらうことが必要です。