×

閉館する特攻隊の資料館 それでも戦争の記憶を次世代に クラウドファンディングに360度画像 大分

2024年6月2日 10:00

式には神奈川県に住む孝康さんの妹と弟も出席しました。

――喜一さんの長女・萱島純子さん
「護国神社であれば、ずっと続いていくと思う。すごく安心。ただ、ここがすっぽり無くなるのは寂しい」

閉館に向けて、県外のきょうだいたちも兄をサポートしています。
弟の浩二さんが行っているのは、資料館外に展示されているゼロ戦や一式陸上攻撃機のプロペラ、「予科練の碑」の移設費用を募るクラウドファンディングです。

――喜一さんの次男・浩二さん
「経費を捻出したいのもあるが、こういう資料館が大分にあったということを少しでも最後に 多くの人たちに知ってほしい」

もう見学はできなくなった資料館ですが、実は新たな取り組みも。
ホームページで公開を始めたのは館内の360度画像です。

――喜一さんの長男・孝康さん
「父が思ったのは平和。戦争は絶対にしないようにと。そのことを感じてもらえると助かる」

やむなく閉館する予科練資料館。
しかし、戦争の記憶を後世に伝えていきたいという父の思いは家族たちにしっかりと受け継がれています。

    テレビ大分