“マンホール開け閉め”で一世を風靡…長野市茶臼山動物園「カール君」天国へ【長野】
マンホールのふたを開けて中に入り、几帳面にふたを閉める姿で一世を風靡した、アライグマの「カール君」がきのう、肝不全のため、死にました。
飼育していた長野市の茶臼山動物園では、7日から献花を受け付けます。
(2017年10月映像)
「カールく~ん」
飼育員がマンホールのふたを開けると、園児たちの呼び掛けに応えるように顔を出す、アライグマのカール君。ふたを閉めてみると…器用に開けて、中に入ります。
暗くて隙間のない所で気持ちが落ち着く習性。この愛くるしい姿で一躍、長野市の茶臼山動物園のアイドルになりました。
あれから7年。機敏だったカール君もおじいちゃんに。一般的なアライグマの寿命は「10年前後」ですが、カール君は15年生きて、5日に肝不全のため死にました。
茶臼山動物園飼育員 宮本公寿さん
「作業しててもマンホールをずらす音で、カランカランって音で、元気に活動しているなと分かるので、今はもう静かですので…」
カール君は、先月28日から食欲がありませんでしたが、死ぬ前日まで、いつものようにマンホールのふたを開けては中に入り、1日を過ごしていたといいます。
飼育員 宮本さん
「身体は小さかったですけれど、 行動がとてもユーモラスでしたので、本当に大きい動物に負けないくらい、来園者の方には喜んでいただいたり、感動していただいたりしていました。全国の方に愛されていたので、 亡くなったときは本当に寂しかったですね」
茶臼山動物園では献花台を設け、7日から、年内最終営業日となる今月28日まで、献花を受け付けることにしています。