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「小さいころからパルコって憧れの場所」 最後の1年あふれる思いつなぐ 信大生が奮闘 閉店へのカウントダウン 

2024年6月11日 21:02
「小さいころからパルコって憧れの場所」 最後の1年あふれる思いつなぐ 信大生が奮闘 閉店へのカウントダウン 

特集です。来年2月末で、およそ40年の歴史に幕を閉じる松本PARCO。

閉店に向けた店舗スタッフの思い、そして最後の姿を残そうと地元の大学生たちが立ち上がりました。

閉店までおよそ10か月に迫ったこの日。

松本PARCOにある登山やアウトドア用品の専門店を信州大学の学生たちが訪れました。

「佐藤です。よろしくお願いします」
「よろしくお願いします。あとで記事を書くので録音をさせていただいています」

登山が大の趣味で松本に来て2年という佐藤有朋店長へのインタビューが始まりました。

信州大学3年・石井恵里さん
「佐藤さんにとっての松本パルコって??すごく愛されているところだなあというのはすごく感じます」

尋ねるのは”松本PARCOとこの街の存在”。

そして、”閉店までの想い”など。

PARCO・清水航さん
「会話を楽しんでもらえればいい言葉を引きだせると思うし」

来年2月末で40年余りの歴史に幕を閉じることになった松本PARCOが松本のまちに感謝を届け、PARCOをもっと知ってもらいたいと今年2月にスタートしたこの企画。

以前から交流のあった信州大学の学生に声を掛け、有志8人が企画に賛同しました。

PARCO 清水航さん
「学生と一緒にやりたいなというのも、パルコは来年2月でなくなってしまうが、町はこのあとも続いていくので、なるべくパルコのエッセンスというか思いを伝えていきたいな、 若い世代にと思っていて」

学生たちは3人1組でPARCO内のショップスタッフを中心にインタビューや撮影をして記事を作成。

1~2か月に1度のペースで特設サイトにアップしています。

PARCO清水航さん
「パルコがどういう思いで最後まで走っていくのかというのをいろんな形を通して伝えていくのがひとつ」

信州大学3年・石井恵里さん
「私、松本出身で、小さいころからパルコって憧れの場所で通っていたのでここが閉まっちゃうと寂しいなという思いがあって、ちょっとでも自分が関わって何か残せたらいいなと思って関わりました」

「お名前お伺いしてもいいですか?」「太田です」

この日、訪れたのは古着店。

18歳から、転勤を挟んで20年間は松本PARCOで働いているという太田亘さんに取材です。長年携わってきたため、閉店までの想いは、人一倍です。

古着のヤマヒサ・太田亘さん
「松本パルコなくなっちゃったけど販売員と楽しく買い物で来たよね、心に刺さる接客ができるのは生身の販売員の責務というかそれはぶっささるだけぶっさしていきたい」

信州大学2年・米田美優さん
「パルコに関する思い出やエピソードはありますか?スタイルカフェというイベントがあってパルコが協賛していた。ドレスコードがあって、それを身に着けておしゃれしていくというイベントがあってそれは衝撃的で楽しかった」

「どうしよう・・・こう斜めかな。こう立って頂いて」

撮影を担当する中谷友亮さん。

店とその人の魅力が伝わるよう、いくつも場所を変えながら表情を切り取っていきます。

信州大学2年・中谷友亮さん
「喋っている中でパルコに対する思いや仕事に対する思いは表情にも仕草にも出ていたのでそれをうまく切り取れたんじゃないかと感じている」

インタビュー初挑戦だったという2年の米田美優さんは…。

信州大学2年・米田美優さん
「お店の方の話を聞いてもっと深堀したいという部分が自分の中で出てきて自然に質問ができるようになったと思っているので、利用している人と働く人のつながりみたいなものを伝えられるというか作れるというか、こんな人が働いているんだとイメージを持てる記事に」

取材から半月後、PARCOの清水さんと学生が打合せを行いました。

そこで米田さんから届いた原稿と中谷さんが撮影した写真をチェックした清水さん。

PARCO清水航さん
「すごいうまくまとめてもらっているというか、結構じわっとくる瞬間てあって、そんなに熱い思いあるのねというのは改めて感じられるので。これは接客中か…ものすごくいい表情撮れているなと思って」

太鼓判が押された記事は5月末、公開されました。古着店の太田さんにとって松本パルコは”青春”でした。

ただ、全盛期と比べると今の松本PARCOは”元気がないなと感じていました”といった率直な思い。本音と共に、売り場に立つ太田さんの生き生きとした表情も映し出されています。

PARCO清水航さん
「一番盛り上がった時代を知っているから最近元気ないなと思っていましたと、我々ももっとやりようがなかったのかなという振り返りとか、そういう思いでお店に立ってくれているんだというありがたさとか、僕自身も悔しさとか切なさとか、 いろんな感情が混じっている感じ」

1984年8月のオープンからまもなく40年―――。

信州のファッションの聖地として多くの人たちに愛され、街のシンボルとして存在してきた松本PARCO。

閉店へのカウントダウンが進む中、若者たちがあふれる思いを紡いでいます。

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