信州の日本酒を売り込め!ユネスコの無形文化遺産に登録された日本の「伝統的酒造り」狙うは海外 日本酒の販路拡大へ
ユネスコの無形文化遺産に登録された日本の「伝統的酒造り」。日本酒に注目が集まる今、信州の酒蔵では海外での販路拡大を目指す動きも出始めています。
「あざーす、あざーす」「お疲れ~」(乾杯)「あ~」
常時10種類以上の信州の日本酒がそろうJR長野駅前の飲食店。(平日の夜、仕事終わりの至福のひと時です。
(東京から出張)
「とってもスッキリして、あんまり日本酒を普段から飲まないんですけどすごい飲みやすいいいお酒だと思いました」
バニクマン馬場郁弥店長
「県外の方もそうですし、インバウンドでよくいらっしゃいます。海外の方が、長野の日本酒は本当においしいのでもっと広まればと思います」
日本時間の12月5日、ユネスコの無形文化遺産に登録された日本の「伝統的酒造り」。新潟に次いで2番目に酒蔵が多い信州でも日本酒に注目や関心が集まることに期待しています。
遠藤酒造場・杜氏髙野伸さん
「業界内はすごく沸いてますよね」
須坂市の遠藤酒造場で22歳の時から酒造りに携わる髙野伸さん(37)。杜氏になって今年で9年目です。
遠藤酒造場・杜氏髙野伸さん
「こうじというのが魅力的。こうじの出来で酒の味が変わっちゃうので、こうじと酵母の組み合わせでいろんな味が作れる。そこが面白い。先人たちがやってきたものがわれわれも引き継いでやっているというものなので、それが日本の文化になって世界の文化として認められたということはすごくうれしいこと」
日本の「伝統的酒造り」は、穀物を原料とするこうじを使って発酵させる手作業の技術です。室町時代に原型が確立したあと、日本各地の気候風土に合わせて発展し、杜氏や蔵人らによって大切に受け継がれてきました。
遠藤秀三郎社長
「ホームページのね。グローバルサイトってあるじゃない?外国のやつ…」
遠藤酒造場では、無形文化遺産の登録を追い風に海外にも販路を拡大しようと、対策に乗り出しています。こうじを使った日本酒の作り方を英語で書き加えるなど見直しを進めています。外国人にも需要が高まっている日本酒。
マレーシアから
「イメージ?ベリー トラディッション ワン」
ニュージーランドから
「日本人はよく作り方を一生懸命しますので本当に大好きです」
台湾から
「おいしいです。コメの甘さでとてもおいしいです」
遠藤秀三郎社長
「外国にチャンスがあるなと。どこの蔵も思っているので、ユネスコの無形文化遺産を取れたという事をPRしながらいいチャンスと捉えてますます海外にアピールして日本酒のおいしさを伝えていきたいなと思っています」