日本の“伝統的酒造り”がユネスコ無形文化遺産に登録 長野県の酒蔵からも喜びの声
日本の「伝統的酒造り」が、ユネスコの無形文化遺産に登録されることが決まりました。新潟県に次いで2番目に酒蔵が多い信州からも喜びと期待の声が上がっています。
♪県酒造組合 宮坂直孝会長
「やっとお認めいただけたかなということで大変喜んではおります」
パラグアイで開催されているユネスコの政府間委員会は日本時間の5日午前4時前、日本酒や焼酎・泡盛などを造る技術の「伝統的酒造り」を、ユネスコの無形文化遺産に登録することを決めました。
ユネスコの無形文化遺産は、芸能や知識・技術など形のない文化遺産を保護する制度です。国内では「歌舞伎」や「和食」などが登録されていて、「伝統的酒造り」は23件目の無形文化遺産となります。
「伝統的酒造り」は穀物を原料とするこうじを使って発酵させる手作業の技術で、室町時代に原型が確立したあと日本各地の気候風土に合わせて発展し、杜氏や蔵人らによって受け継がれてきたものです。
県酒造組合によりますと、信州には78の酒蔵があり新潟県に次いで2番目に多いということです。去年7月、世界的なワインの品評会の日本酒部門で最優秀賞「チャンピオン・サケ」に選ばれた木曽郡木祖村の湯川酒造店は…。
♪湯川酒造店16代目当主 湯川尚子さん
「酒造りという技術が本当に世界的に認められたということで大変うれしく思います。日本人の消費者にとっても自分たちの国にこんな素晴らしい技術が伝わってきているんだということを再認識していただけるいいきっかけになるんじゃないかなと感じています」
(※宮坂醸造)122141♪(乾杯)「うぃ~。昼間からすいません」
県内の酒蔵で試飲を楽しむ人たちも登録に期待を寄せています。
♪日本酒愛好家1223554「ワインが世界で当たり前に飲まれているみたいに日本酒もそうなったらやっぱいいですよね」♪日本酒愛好家121840「日本の文化が世界につながるのはいいことですよね。そういったのがどんどん広がっていけばいいと思いますけど」「なくなっちゃ困りますからね」
(※グラフ)2013年に「無形文化遺産」に登録された「和食」は、世界中で人気が高まり、海外における日本食レストランの数は右肩上がりに上昇。農林水産省によりますと、10年間で3.4倍の18万店余りに増加しています。(※日本酒)「和食」と並び日本の「伝統的酒造り」に世界が注目しています。
♪県酒造組合 宮坂直孝会長★121424「長野県は発酵長寿の県です。おいしい発酵食品がいっぱいありますので、この方々とも手を取って、長野県うまいもの食べに行こう、うまい酒を飲みに行こうそういう国内国外からのお客さまが大勢押しかけてきてくださる県になればいいなとそんな夢も持っております」〆