信州にコウノトリが舞い降りた♪ 大陸から飛来か 今年は8羽目撃 見かけたら驚かせないように離れて観察を…
鋭いくちばしに白と黒の羽毛。田んぼの中でひと際目を引く大きな鳥。25日朝、安曇野市の田んぼで撮影された映像です。
撮影者 古田恵理さん
「舞い降りてくるところも見たんですけど、すごくきれいでした。うれしい気持ちです。安曇野の良いところに来てくれたなと。営巣とかしてくれたらいいなと思います」
この鳥の正体、実は国の特別天然記念物に指定され、“幸せを運ぶ”とされるコウノトリなんです。兵庫県立コウノトリの郷公園によりますと、今回撮影されたコウノトリは、繁殖の際につける目印の足環が付いていないことから、大陸から飛来してきた可能性があるということです。
コウノトリの郷公園 西田和佳奈さん
「繁殖シーズンが終わりまして、次の繁殖地を求めて多くの鳥が全国の餌場を求めて旅をしています」
コウノトリは明治初期まで全国各地に生息していましたが、餌の減少などにより、1971年に絶滅。その後は人工繁殖によって現在、全国で470羽が確認されています。
信州では2009年に飛来が確認されて以降、去年は2羽、今年は8羽目撃されています。しかし、まだ繁殖の事例はないということです。
コウノトリの郷公園 西田和佳奈さん
「餌がたくさんある環境があれ ばコウノトリが訪れていつか訪 れて繁殖するということが十分 に考えられる。見た人が幸せな気持ちになってもらえたらいいかなと思います」
コウノトリを見かけた場合は餌を与えず驚かせないよう離れた所から観察してほしいということです。