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【債権者集会】長栄館 事業の引継ぎ不透明

2024年6月11日 17:51
【債権者集会】長栄館 事業の引継ぎ不透明

 岩手県雫石町の老舗旅館「長栄館」は、ことし2月に破産し、今週末に閉館します。

長栄館は11日、債権者集会を開き、今後の見通しについて説明しました。

 「長栄館」を巡っては、元社長が新型コロナ関連の補助金あわせておよそ9000万円をだまし取ったとして逮捕、その後、一部の罪について起訴されています。

旅館はことし2月に破産したため、建物を売却して事業を譲る先を探していますが、難航しています。

 11日、盛岡地裁で債権者集会が開かれました。

 出席者によりますと、集まったのは長栄館の照井久美子社長のほか、30の個人や団体の債権者だということです。

 施設の抵当権を保有する盛岡信用金庫の藤澤透副理事長は「旅館の前社長らがだまし取ったとされる補助金を返す義務が事業の譲渡先には無いことを証明するのが先。そうしないと負の財産も譲渡してしまうおそれがあるので、まだ売却には応じられない」と話しています。

 集会でも、その補助金の扱い方を定めた書類を示すよう求める声が複数からあがり、旅館の破産管財人は「書類の所在も含めて調査する」と約束したということです。

 事業の引き継ぎ先も詐欺事件の全容も不透明なまま、旅館は6月15日に閉館します。
 
 次回の債権者集会は10月です。