【盛岡の街をリースで彩る】森と街と人をつなぐ「Waのまちもりおかリースフェスティバル」にかけた思い
クリスマスを前に盛岡のまちをリースで彩る「Waのまちもりおかリースフェスティバル」が開かれています。このイベントを15年にわたって企画してきた女性の思いを取材しました。
記者「岩手県公会堂の前には身長157センチの私を遥かに超える巨大なツリーが展示されています」
11月24日からクリスマスまで開かれている「Waのまちもりおかリースフェスティバル」。市内19か所にリースが飾られ、冬のまちを彩っています。
江見夏恵さん68歳は、このイベントが始まった15年前から毎年、事務局の会長として運営に携わっています。
この日は、フェスティバル中、5日間開かれるリース展に向けて、飾りつけをしていました。
江見さん「繊細で。すごいすごい」
ことしは1歳から88歳までの男女48人が、県の内外から渾身の1作を持ち寄りました。
江見さん
「この小さな輪の中にその方の思いがとてもぎゅっと詰まっている。今その人が何を大切に思っているのか、何が今一番好きなのか、そんな一人一人の気持ちがすごく詰まっていると思う」
江見さんのこだわりが感じられるのが、街なかに飾った19のリースすべてに使われているスギの葉。中津川上流の森林を間伐した時に出たものです。
スギは間伐することで日が当たり、木の根が程よく張ることで、土の浸透性・保湿性がよくなり、森林の水源を守ることができます。
その作業過程で廃棄されるスギの葉を市に提供してもらい、美しいリースに再利用しているんです。
また、南部赤松の薄い木の板「経木」も使用。県工業技術センターに依頼して特別に開発したもので、木目の美しさを生かしてリースを飾る花をつくりました。様々なひとと作り上げたリースが、自然と触れあうきっかけになればと願っています。
江見さん
「森とまちと人をつなぐそんな暖かい思いのリースが、この寒い盛岡の冬を彩るっていうことについてすごくうれしく思うし、大切なことだなと思う」
温かみを感じる装飾に思わず足を止めるクリスマスリースの数々。
リース展は12月1日までで、盛岡市内19か所のリースはクリスマス当日まで盛岡のまちを彩ります。