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串間市 江戸時代から続く伝統行事 都井岬の「馬追い」

2024年9月30日 20:39
串間市 江戸時代から続く伝統行事 都井岬の「馬追い」
テレビ宮崎

宮崎県串間市の都井岬では、国の天然記念物に指定されている御崎馬の江戸時代から続く伝統行事「馬追い」が行われました。

馬追いは28日に行われ、都井御崎牧組合の組合員や大学生、一般の人など約130人が参加しました。

馬追いは、江戸時代に若い馬を捕獲し搬出するために行われていたもので、今は採血検査や寄生虫の駆除など保護活動を目的に年に1回行われています。

岬には今年生まれた子馬13頭を含む101頭の御崎馬が生息していて、参加者は竹の棒を手に人の垣根をつくって群れごとにじわじわと追い込み、柵の方へと誘導していきました。

(串間市役所 秋田優さん)
「馬は必ず先頭の馬についていくという習性があるので、先頭の馬さえに入れてしまえば、あとはついていってきれいに入ります」

中には途中で逃げられてしまったり、群れからはぐれてしまったりした子馬を優しく誘導する姿も…

(神奈川県から参加)
「今日3回目で毎年楽しみにしていて、子馬を誘導したのですごく楽しかったです」

馬追いは29日も行われ、宮崎大学農学部獣医学科の学生を中心に採血検査や雌馬への駆虫剤の投与、個体識別確認のための凍結烙印などが行われました。

都井御崎牧組合では、江戸時代から続く伝統行事を後世に残していきたいとしています。

    テレビ宮崎