生きるのがしんどいときは「かくれてしまえばいいのです」小中学生のタブレット端末に「第三の居場所」を導入 ウェブ空間を活用し子供の自殺者を少しでも減らす取り組み 宮崎県都城市
宮崎県の自殺死亡率は全国で2番目に高いというデータがある。
Q.悩みがある人の命を守るためにも大切なこととは?
都城新生病院児童思春期精神科 河野美帆医師:
コロナ禍が明けて楽しい反面、行事が再開されて子供たちも大変になった。子供たちの「疲れる」という声をよく聞く。家族の方々も対面の仕事が増えたり、いろいろと集まりが増えたり、負担が増えているので、食事や睡眠をきちんと取って、心の安定が図れたらと思う。子供と接するタイミングを増やしてもらえるといいかなと思う。
Q.子供と話すとき、話の聞き方や受け止め方で、大事にすると良いポイントは?
都城新生病院児童思春期精神科 河野美帆医師:
タイミングは、子供はすごく短い。子供から「ねぇねぇ」と言われて「ちょっと待ってて」というだけで、「もぅいい!」となってしまうので、声をかけてくれたタイミングできちんと話しを聞いてあげる。まずは子供のタイミングというのを必ずキャッチするというのが大切なポイントになってくる。
悩みを抱えていたり、生きづらいと感じるとき、1人で抱え込まずに相談窓口を知っておいてほしい。「かくれてしまっても良いのだ」と、知っておいてほしい。
(河野美帆医師)
都城新生病院で子供とその家族のメンタルケアを行う。こどものこころ専門医・指導医 精神神経学代議員
(テレビ宮崎)