ニセ警察官が苦しい言い訳「LINEオッケーという指令が出ている」10代女性「警察がLINEを聞き出す事があるのか?」と詰め寄った一部始終
不審に思った女性は、警察官であることを証明するよう伝えると、LINEに誘導された。女性が「警察がLINEを聞き出すことがあるのか」と追及すると、男は焦りを見せたという。
実際の音声・警察官を名乗る男:
SNSを使わないと先ほどおっしゃっていましたが、それが変更になってLINEオッケーという指令が出ている。
結局、特殊詐欺だと気づいた女性は電話を切り、お金をだまし取られることはなかった。
電話を受けた女性:
こういう詐欺電話って、私のような若い人にもかけてくるんだと驚いた。お年寄りなどにもだまされてほしくない。かかってきたら、焦らないでほしい。
3400万円をだまし取られた事例も
この女性は被害に遭う事はなかったが、宮崎県内では、警察官を語る特殊詐欺で被害も出ている。
2025年1月から2月にかけて、都城市の70代の女性に警察官や検察官を名乗る男から電話があり、「逮捕状が出ている。金を購入すれば換金して紙幣を調べる」などと言われた。
女性は指示された通り、金塊約1800万円相当を購入。指定された場所に置いたところ、持ち去られた。
その後も、検察官を名乗る男から「調査にもっとお金が必要」などと連絡があり、女性は数回にわたり、指定された口座に約1600万円の現金を振り込み、合計約3400万円をだまし取られた。
SNSやビデオ電話でやりとりしないで!
県警によると、2024年1年間で宮崎県内で警察官をかたる特殊詐欺被害の認知件数は21件、被害総額は1億4077万円だったが、2025年は1〜3月で10件発生。被害総額は1億4073万円に上る。
警察官を語る特殊詐欺の被害にあった年齢別の割合で見てみると、80歳以上が最も多いが、他の年齢層もまんべんなく被害にあっている。
その手口は、まず携帯電話などに「口座が不正に利用されている」「逮捕状が出ている」などとして、SNSやビデオ通話に誘導。そこで制服を着たニセ警察官が画面に登場し、ニセの警察手帳などを見せて信じ込ませるということだ。
警察は、電話で警察がSNSなどへ誘導する場合は詐欺だとしている。怪しいと思った相手とは、絶対にSNSやビデオ通話でやりとりをしないでほしい。
(テレビ宮崎)