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食品も水道光熱費も金利も…上がりっぱなしの毎日を賢く生き抜く方法は?ファイナンシャルプランナー「飽食の時代を見直す機会に」

2025年4月25日 12:22
食品も水道光熱費も金利も…上がりっぱなしの毎日を賢く生き抜く方法は?ファイナンシャルプランナー「飽食の時代を見直す機会に」

4月から食品や光熱費が値上がりした。値上げの日々をどう賢く生き抜くか、ファイナンシャルプランナーの二宮清子さんに「節約術」を聞いた。一方で二宮さんは、値上げを機会として「飽食の時代」を見直し、持続可能な社会につなげる機会にすることも提案している。

4月から値上がりしたものをひとつずつ見ていく。まず「食品」は、4225品目が値上げとなった。主なものを見てみると…味噌やドレッシングなどの「調味料」が2034品目。缶ビールやコーヒーなどの「酒類、飲料」が1222品目。ハムやソーセージ、冷凍食品などの「加工食品」が659品目。

Q.なぜ値上がりした?

ファイナンシャルプランナー 二宮清子さん:
原材料費や人件費・物流費などの上昇が値上げの大きな要因になっている。1月、4月、10月は価格改定の時期でもある。

総務省の家計調査を見てみると、2015年は平均7万8143円だった1カ月の食費が、2024年には8万9936円に増えている。2021年まで金額は変わらなかったが、2022年以降は毎年、大きく上昇している。

ファイナンシャルプランナー 二宮清子さん:
2022年は急激な円安や、ロシアのウクライナ侵攻、さらに新型コロナが明けて世界経済が回復し需要が増えたことなどが原因で、値上げラッシュが始まった。

それぞれの年の値上げ品目数を見ると…

2022年…2万5768品目
2023年…3万2396品目
2024年…1万2520品目

そして2025年は、9月までに公表されている分だけで、1万1700品目と、すでに前年の9割に達するなど、値上げの勢いが強まっている。

さらに、食品だけでなく光熱費も4月から値上がりする。

4月からの光熱費(1ヶ月の使用料金)
電気代… 7671円 ※448円値上がり(標準家庭 夫婦+子供2人)
ガス料金… 5165円 ※119円値上がり(標準家庭 夫婦+子供2人)
水道料金… 6147円 ※757円値上がり(宮崎市:一般的な20㎥使用家庭)

Q.電気・ガス・水道と全て値上がりする理由は?

ファイナンシャルプランナー 二宮清子さん:
電気・ガス …政府の補助終了と再生エネルギー普及のための賦課金の増額
水道 …人口減少による減収や老朽化した上下水道管など施設の更新

テレビ宮崎