食品も水道光熱費も金利も…上がりっぱなしの毎日を賢く生き抜く方法は?ファイナンシャルプランナー「飽食の時代を見直す機会に」
Q.あらゆるものが値上げになる中、対策は?
ファイナンシャルプランナー 二宮清子さん:
値上げ対策をお話しする前に、まず皆さんが意識を変えることが大切。日本は「デフレ」から、物価が上がり続ける「インフレ」に変わった。デフレ時代は「安くなってから買えばいい」「安くなるまで待とう」。インフレになると、いくら待っても値段は下がらない。逆に待てば待つほど値段は高くなっていく。
二宮さんは、「価格に似合った価値があるか、長持ちするか」をよく考え、必要なものは早めに購入し、値上げリスクを考慮することも必要と話す。デフレ時代の価値観を持ち続けていると、インフレでは損をする可能性があるので、時代に合った金銭感覚を持った方がよいとしている。
様々な節約術
生活の中で節約を考えていく事も大切だ。まずは「食費の節約」について。買い方の工夫「どこで買うか」「どう買うか」が重要で、買うものによってお店を使い分けることで食費を抑えられる。
ファイナンシャルプランナー 二宮清子さん:
業務スーパー・ディスカウントストアは、大量買いでの冷凍保存向き(肉・魚・野菜などまとめ買い&冷凍)。調味料、缶詰など長期保存可能な物を安い時に確保。
ファイナンシャルプランナー 二宮清子さん:
ドラッグストアは、食品が安い!牛乳、卵、冷凍食品がねらい目。食品と日用品を一緒に購入しポイントをためる。スーパーは、特売日やタイムセールを狙って購入。地元の野菜コーナーを利用。
その他「ふるさと納税」を利用したり、パスタや大豆製品など値上がりの影響が少ない食品を活用するのもよい。
光熱費の対策は…
ファイナンシャルプランナー 二宮清子さん:
・電気の節約
冷蔵庫の設定を「強」→「中」にする
待機電力のカット(使わない家電はコンセントを抜く)
節電を心がけ、料金プランの見直しも
・ガスの節約
節水できるシャワーヘッドを使う
鍋の底に合った適切な火加減
下茹でを電子レンジで行う
電子レンジ、圧力鍋で時短料理をする
その他、様々な節約アイデアがある。
金利上昇も気になる
4月から金利が上がったことで住宅ローンも気になる。
ファイナンシャルプランナー 二宮清子さん:
4月から住宅ローン金利が上がり、今後も上がり続けると言われている。ただ、現在も7割以上の人が利用している変動金利を見ると、まだ1%前後と、そこまで高くなっているわけではない。今後金利がさらに高くなった時のために、まとめて支払いできるよう貯蓄を増やしておくことが大切。