豚熱の確認を受け養豚場が取るべき対策は 野生鳥獣被害対策アドバイザー「アナグマが柵下に穴をあけ、イノシシが隙間に鼻を突っ込んで持ち上げる」
県内での豚熱確認を受けて、宮崎県は12日、緊急防疫会議を開き、生産者に防疫対策を呼びかけた。会議には、県内の養豚関係者などおよそ100人が参加した。
宮崎県によると、豚熱に感染した野生のイノシシが見つかった地点から半径10キロ以内の 「感染確認区域」には養豚農場が97戸あり、およそ17万4000頭が飼育されている。県は農場へのウイルス侵入を防ぐため、野生動物の侵入防止対策や消毒の徹底などを呼びかけた。
みやざき養豚生産者協議会 長友浩人会長:
正直かなり驚いている。今までも衛生管理をしっかり守りながら、農場はかなり衛生レベルを上げていると思うので、各農場の意識は、またさらに高くはなると思う。
ワクチン散布始まる
宮崎県は16日から、野生イノシシを介した養豚場へのウイルス侵入を防ぐためワクチンの散布をはじめた。ワクチンの散布は、感染した野生イノシシの発見場所から半径10キロを中心に都城市と小林市、高原町で行われる。散布するポイントはあわせて109カ所で、1つのポイントにつきおよそ5平方メートル内に20個のワクチンがまかれる。
1か月後にはイノシシなどがワクチンを食べたかどうか状況を見た上で2回目の散布も行われる。県は散布されたワクチンの持ち出しや、散布場所への立ち入りを控えるよう呼びかけている。
(テレビ宮崎)