「菜の花、桜、青空の三段染め!」休眠打破で一気に咲き誇る西都原古墳群の桜と菜の花のコラボ「ここ数年で一番きれい」との声も 古木の維持管理にAI活用の新サービスも登場
西都市商工観光課 横山瑛一さん:
今年は天候不順もあって、実際は桜も菜の花も例年より見頃が遅れているが、けがの功名でたまたまピークが重なって、今週末はここ数年では一番きれいな風景が見られる。ぜひお越しください。
西都原古墳群では、4月6日まで「西都花まつり」が開かれていて、夜桜のライトアップなども行われる。
「桜AIカメラ」で楽しく桜の健康診断
西都原古墳群のソメイヨシノは、多くが樹齢40年~50年。中には70年以上とみられる樹もある。樹齢を重ねた桜の維持や手入れが課題となる中、大手ビールメーカーのキリンは、桜の名所を守ろうと、AIを使った桜の健康診断サービスを始めた。
西都市商工観光課 横山瑛一さん:
西都原の桜も、来歴や、誰が植えたか分からない古い桜の木が多い。そんな中で、桜の元気がなくなっている。受粉の勢いが悪くなっているという指摘もある。
人手や予算不足で十分な管理ができない自治体が増える中、大手ビールメーカーのキリンが開発し、3月17日にサービスを開始したのが「桜AIカメラ」。AIを使って、写真で桜の状態などを測定し、全国の自治体に共有するという、「桜を守る」サービスだ。
桜AIカメラを使ってみると…。
早瀬純哉記者:
今撮った桜の元気度は『元気』ということがわかった。目で見てわからない情報も知れるので、楽しく撮影できる。
樹の幹を撮ることで、その桜の推定樹齢もわかるという。
早瀬純哉記者:
アプリによると、この桜は推定樹齢が42年ということ。このカメラで桜の調査にかかるコストが軽減されることが期待される。
西都市商工観光課 横山瑛一主任主事:
西都原に来ていただいたお客様の力を借りられるのは、行政からはなかなかお願いはできないので、アプリを使って協力いただけるのはありがたい。手伝うというより、楽しんでいただくという気持ちで使ってもらえれば。
また、キリンは桜の保全活動を行う自治体に「キリンビール晴れ風」の売り上げの一部を寄付する活動も行っていて、県内では、西都市と西米良村が選ばれている。
(テレビ宮崎)