フリーランスのアマゾン配達員は「企業に雇用されている労働者と変わらない」配送中のけがを宮崎労基が「労災認定」

フリーランスの元アマゾン配達員を労災認定
フリーランスの元アマゾン配達員:
私の労災認定は、同様に苦しんでいる多くの個人事業主の方々にとって、今後の労働環境の改善に繋がるものと思っている。
労災が認められたのは、アマゾンの荷物を配送する下請け会社と業務委託契約を結び、フリーランスの配達員として働いていた宮崎県都城市の49歳の男性だ。男性は2024年3月、宮崎市で配達中に階段で転倒し、腰や胸などを骨折。およそ半年間の入院と通院、休業を余儀なくされた。
フリーランスの元アマゾン配達員:
毎日、タイムスケジュールにそって、長時間の労働、1日200件を超える過酷な配達ノルマをかされていた。
男性の勤務はシフト制で、配送ルートや荷物の数などは、アマゾンの専用アプリで管理されていた。弁護団によると、宮崎労働基準監督署はこうした労働実態から、男性を「企業に雇用されている労働者と変わらない」と判断したと見られ、今回フリーランスであっても労災が認められたということだ。
アマゾン労働者弁護団:
地域や所属法人が異なっても、アマゾン配達員の「労働者性」を肯定した、画期的な労災認定であり高く評価する。
一方、弁護団は、「実態は“労働者”だが、フリーランスと偽装させられている状況は変わっていない。適切な労働環境を求めたい」とも訴えた。
回転寿司では賃上げ求めストライキ
労働環境を巡っては、賃上げを求める春闘も活発化している。3月16日に、宮崎市の回転寿司チェーン店で行われたストライキの様子。パートやアルバイト従業員14人が参加した。