80年前の日米の国力の差を痛感…終戦当時のカラー映像を記録したのはハンディカムサイズの「ガンカメラ」だった「80年前のまごうことなき映像は歴史的に貴重」
また、稲田さんによると、当時の映像を撮影した戦闘機の種類は、グラマン社が作った「F6Fヘルキャット」。スピードが出て、小回りが効くのが特徴だ。
郷土戦史研究家 稲田哲也さん:
1〜2回、ロケット弾を発射したあとに、降下しながら機関銃を撃って、地面に近くなった時に機体をぐーっと引き上げて逃げていく。
一方、当時の日本軍の戦果確認の方法は「目視」。稲田さんは、このカラー映像1つをとっても、当時の日米の国力の差を痛感させられると話す。
郷土戦史研究家 稲田哲也さん:
1機種あたり1〜3万機の戦闘機を作る。アメリカは工業力が強いから。それらすべてにこのカメラがついている。ガンカメラ映像を見るにつけて、映像の中身だけではなく、アメリカの国力を強く感じる。80年前の、まごうことなき地元の映像が見られるというのは歴史的価値が高い。
終戦から80年。戦争を語る事ができる経験者が少なくなっている今、80年前の空襲を記録したカラー映像は、宮崎も戦場だった事を、現実味をもって伝える事ができる貴重な資料だ。
(テレビ宮崎)