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「マラソンは面白い」「ただ走りたい」陸上界の生きるレジェンド・旭化成の宗猛総監督が退任 双子の兄・宗茂さんと2人で走った54年間

2025年3月29日 0:07

旭化成発祥の地である宮崎県延岡市は、多くのオリンピック選手を輩出したアスリートタウンとして知られる。その延岡で毎年5月4日に開催される長距離記録会が、「ゴールデンゲームズinのべおか」だ。

国内トップレベルの選手による真剣勝負が観戦できるこの大会の運営にも、長年、猛さんは自ら会場設営に携わり、アスリートタウン延岡づくりに貢献してきた。選手、監督としてはもちろんだが、日本陸連の強化委員会で中・長距離マラソン部長も務め、日本陸上界の底上げにも尽力してきた。この春、総監督を退任する宗猛さんが今後に期待する事は・・・。

旭化成陸上部 宗猛総監督:
駅伝では勝ってきたけど、最近マラソンが低迷している。もっとしっかりと走れる選手を育てていってほしい。日本全体としては、パリオリンピックで男子も女子も入賞しているし、ビッグレースになると、まだまだ日本選手も通用する部分があるので、オリンピックや世界陸上で活躍する選手を、ぜひ旭化成のチームから出していってほしい。

旭化成陸上部は、4月から宗猛総監督が顧問に西村功監督がスペシャルアドバイザーとなり、三木弘ヘッドコーチが新監督に就任する。

これまで宮崎県民は、宗兄弟からたくさんの元気をもらってきた。「お正月はニューイヤー駅伝!がんばれ旭化成!優勝!ヨッシャー!」と、1年の始まりを明るくスタートさせてもらってきた。熱い時間と感動に感謝の気持ちを送りたい。

宗猛さんの主な記録

1973年 延岡西日本マラソン(初マラソン2位)
1980年 モスクワ五輪 日本代表(日本ボイコットのため出場ならず)
1984年 ロサンゼルス五輪 日本代表(4位)
1988年 宗茂監督・宗猛副監督就任
1992年 バルセロナ五輪 森下広一(銀)・谷口浩美(8位)
1996年 アトランタ五輪 谷口浩美(19位)
1996年 別府大分毎日マラソン(8位)
1998年 延岡西日本マラソン(ラストラン)
2000年 シドニー五輪 川嶋伸次(21位)
2008年 宗猛監督就任
2014年 宗猛総監督就任
2016年 リオデジャネイロ五輪 佐々木悟(16位)
2025年 宗猛総監督退任

最終更新日:2025年3月31日 14:38
テレビ宮崎