卒業アルバムの個人情報流出恐れ 山形県内73校7500人以上か 県の調査で判明
仙台市の印刷会社が受注した卒業アルバムの情報が流出した恐れがある問題で、山形県内でも小中高校、大学などあわせて73校・7500人余りの氏名や顔写真の個人情報が流出した可能性があることが県の調べでわかりました。
この問題は、仙台市の印刷会社「斎藤コロタイプ印刷」が去年7月、コンピューターウイルスの「ランサムウェア」による攻撃を受け、会社が受注した2023年度の卒業アルバムに掲載された氏名や顔写真などおよそ17万件のデータが漏えいした可能性があるとされるものです。
問題の発覚を受けて、県が県内の教育機関について調査したところ、小中・高校、大学などあわせて73校で2023年度の卒業アルバムに掲載された卒業生や教職員の氏名や顔写真などの情報が流出した可能性があることがわかりました。流出した可能性があるのはあわせて7519人分に上るということです。
流出した学校の内訳は市町村立の小学校や中学校などが61校で5604人、県立の中学校・高校が10校で1701人、県立保健医療大学が100人、県立農林大学校が114人となっています。
私立の学校については県は調査しておらず、今後、さらに流出の恐れがある件数は増える可能性があるとしています。
これまでに個人情報が悪用されるといった二次被害の報告はないとしています。
県は、サイバー攻撃を受けた「斎藤コロタイプ印刷」が卒業アルバムの印刷業者として大手で、県内の多くの写真業者が印刷業務を委託していたため被害規模が大きくなったとしています。