×

大雪の影響 南陽市のブドウ畑 雪の重みで木の幹が裂ける ブドウの被害は山間部で多く発生

2025年4月3日 18:35
大雪の影響 南陽市のブドウ畑 雪の重みで木の幹が裂ける ブドウの被害は山間部で多く発生

春の足音が聞こえてくる中、この冬の大雪の被害が徐々に分かってきました。南陽市のブドウ畑では雪の重みで木の幹が裂けるといった被害が出ています。

南陽市新田にあるワイナリーのブドウ畑です。こちらではワイン醸造のため3.5ヘクタールの畑で15種類のブドウを栽培しています。

グレープリパブリック小野 燿巧 醸造チーフ「ことし雪がすごく多くて上の山にもたくさんの雪が積もってそれが溶けて雪崩になってポールが雪に引っ張られ曲がっている」

ワイナリーによりますと今シーズンは木を支えている支柱の上まで雪が積もったということで、その雪が、雪解けの時期に斜面を崩れ落ちたため、支柱が折れ曲がる被害があったということです。支柱には、木が日光を効率よく吸収するために枝を支えるワイヤが取り付けられていて、支柱の変形にワイヤと木が巻き込まれ幹が裂けるといった被害もありました。

グレープリパブリック小野 燿巧 醸造チーフ「ワイヤがゆるゆるの状態ゆるんだワイヤに木が引っかかったりして木ごと倒れたり折れたりする」

ワイナリーではおよそ2000本のブドウを栽培していて、このうち100から200本の木で被害があったということです。スタッフは枝の剪定といった毎年この時期に行う作業に加え、壊れた支柱を修理するとともに痛んだ木をテープで補強するなどの対応に追われています。

小野さん「今後暖かくなるとブドウの木の芽も出てきて作業も増えてくるのでその前に畑の修繕をしないといけないとにかく仕事が多い」

補強した木が今後、順調に生育するかは木の持つ生命力に左右されるので、不透明ということです。また、JA山形おきたまによりますと大雪によるブドウの被害は南陽市や高畠町の山間部で多く発生していて被害の全容はまだ把握しきれていないということです。

最終更新日:2025年4月3日 20:20