20日遅く、山形市内のアパートの一室から出火する火事があり、住人の男性が病院に運ばれました。山形県内では4月に入り建物火災が続発していて、「多発警報」が2年ぶりに発表されたばかりでした。

記者リポート「時刻は11時40分です。3階にホースを伸ばして放水を行っているようです。3階には現在煙が充満しています」

深夜、サイレンが響き渡り騒然とする住宅街。20日午後11時半すぎ、山形市宮町4丁目の柔道整復師・高野敦さん（36）の部屋から火が出ているのを高野さんが気付き、119番通報しました。
火はおよそ2時間後に消し止められましたが、この火事で、部屋の壁などが焼け、高野さんが煙を吸って病院に運ばれました。命に別条はないということです。隣の部屋などへの延焼はありませんでした。
警察の調べによりますと出火当時、高野さんは部屋で休んでいて、異臭に気付いた後、電気毛布付近から煙が出て燃え始めたのを目撃したということです。警察が出火原因などを詳しく調べています。
県内では19日までの1週間に建物火災が9件相次いで発生。こうした異常なペースを踏まえ、県は20日、4月26日までの1週間を対象期間とした「建物火災多発警報」を2年ぶりに発表し、火災の未然防止対策の徹底などを呼びかけたばかりでした。