新庄古口道路 12月7日全線開通へ 地域医療の強化や災害に強い道路ネットワークの確保期待
新庄市と戸沢村を結ぶ高規格道路・国道47号「新庄古口道路」のうち未開通の区間が12月7日に開通するのを前に、報道機関向けの現地説明会が開かれました。今回の開通で「新庄古口道路」は全線で通行可能となります。
12月7日に開通するのは、「新庄酒田道路」およそ50キロ区間の一部を構成する「新庄古口道路」10.6キロの区間のうち新庄市升形と戸沢村津谷との間の6キロです。これにより「新庄古口道路」は全線で通行可能となります。
28日は、工事を担当する国土交通省・山形河川国道事務所が報道機関向けに現地説明会を開きました。「新庄古口道路」は当初、2022年度中の全線開通を予定していましたが、工事中に地すべりが発生し開通時期がずれ込んでいました。
中川悠アナウンサー「以前地すべりがあったのは後ろのトンネル上部分。対策工事復旧工事が無事に終了しました」
「新庄古口道路」の全線が開通することで戸沢村役場から県立新庄病院への搬送時間が28分から22分に6分の時間短縮になるなど地域医療の強化や災害に強い道路ネットワークの確保が期待されています。
国土交通省山形河川国道事務所 長嶺偉久工務第二課課長「速達性と安全性が非常に高いネットワークをつくることで地域経済や観光災害時に強いなどいろいろな面で山形県にとって有効に使われる道路ができるのではないか」
「新庄古口道路」は12月7日の午後3時に全線開通となります。
一方、酒田方面にさらに進んだ先の区間、戸沢村の「高屋道路」は道路のトンネル工事が想定よりも時間がかかるとして、山形河川国道事務所が工事に伴い運休しているJR陸羽西線の再開に遅れが出ると発表しています。JR陸羽西線は現在バスによる代行輸送を行っていて、終了時期が今年度中から来年度にずれ込む見通しです。