米大統領選挙 専門家「人工妊娠中絶が特殊な争点」に ハリス氏は米国人が大切にする「自由」に基づいた戦略取る
置賜県勢懇話会の例会が9月30日、米沢市で開かれ、明治大学の海野素央教授が「2024年アメリカ大統領選ハリスとトランプの選挙戦略」と題して講演しました。
11月5日に投開票が行われるアメリカ大統領選は民主党のカマラ・ハリス副大統領と共和党のドナルド・トランプ前大統領が激しい論戦を繰り広げています。海野教授は冒頭、アメリカ大統領選では「人工妊娠中絶」が特別な争点となっていると解説しました。
海野教授「アメリカ大統領選で人工妊娠中絶は特殊な争点と言われている。ある候補者と経済問題やインフレなど政策で意見が異なっていても人工妊娠中絶で意見が一緒ならその候補に投票する傾向がある」
2人の候補のうち、海野教授はハリス候補について、徹底したトランプ前大統領との対比や「自由」というアメリカ人の文化的価値観に基づいた戦略を取っていると分析しました。
海野教授「自由はアメリカ人が大切にする文化的価値観。優先度の高い価値観と争点をハリス候補は結びつけている」
そして、アメリカ大統領選の行方について、今後、激戦が予想されるペンシルベニア州など7つの州の選挙結果で勝敗が左右されるとしました。