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「遊佐モデルとして発信したい」 アンモニアから水素を取り出して発電 実装試験へ

2025年5月9日 18:27
「遊佐モデルとして発信したい」 アンモニアから水素を取り出して発電 実装試験へ

アンモニアから水素を取り出して発電に活用する社会実装試験を行うため、遊佐町と大学や企業が9日、連携協定を結びました。

この取り組みは、岐阜大学が開発した触媒システムを使って、アンモニアから水素を効率よく取り出し、水素発電などの二酸化炭素を排出しないエネルギーとして活用するものです。
9日は遊佐町役場で松永裕美町長と岐阜大学の神原信志副学長、それに岐阜大学発のスタートアップ企業で遊佐町に本社があるエクサジュールテクノロジーズの大橋孝章社長が協定書に調印しました。
今後は、オーストラリアなどから輸入された液化アンモニアを用いて水素を取り出し、水素発電を行う装置を遊佐町内で製造する計画です。
液化アンモニアは、圧縮水素に比べ4倍のエネルギー密度があり輸送や貯蔵のコストが大きく削減でき環境負荷も減ることが期待されています。

エクサジュールテクノロジーズの大橋孝章社長「この全く新しいアンモニア利活用システムを日本でも世界でもまだ実装されていないもので遊佐モデルとして発信できるように頑張って行きたいと思います。」

来年度中には発電装置の販売に漕ぎつけたいとしています。
また、将来的には、水素を活用した環境技術のテーマパークの運営や町内のバイオマス発電所から排出される二酸化炭素をアンモニアを使って回収する設備の開発なども行っていく方針です。

最終更新日:2025年5月9日 20:08