サクランボの盗難防止対策を強化 山形県内去年は80キロ被害 ほかにコメ・ナシ・モモも
サクランボの収穫時期を前に農作物を盗難から防ぐための対策会議が7日、山形市で開かれ、迅速な通報など防犯対策を確認しました。会議では去年、県内でもコメの大量盗難被害が発生していたことが明らかになりました。
県やJA、県警の担当者などおよそ30人が出席した会議では、県内で去年発生した農作物盗難の状況が報告されました。県警のまとめによりますと、去年、県内で確認されたサクランボの盗難被害は、寒河江市、長井市、村山市、中山町の4つの市と町で合わせて80キロ、被害額は26万2600円相当となっています。
このほか、米沢市のスイカや山形市のナシ、天童市のモモなどが盗難被害に遭いました。
JA山形中央会折原敬一会長「生産者が手塩にかけて1年間管理をしながら農作物の生産に励んできた。盗難は決してあってはならないと強く発信したい」
一方、コメ不足やコメの価格高騰を背景に、全国でコメの盗難被害が相次いでいます。こうした中、会議では県内でも去年、およそ900キロの玄米・28万5000円相当が盗まれる被害が発生していたことが明らかにされました。
こうした状況から、JAグループ山形は4月、農作物盗難防止対策本部を設置。各JAで防犯のぼり旗の設置や巡回パトロールの実施など、盗難防止の強化を進めているということです。
県警の担当者は、不審者を発見した場合は、着ている服や車の種類、車のナンバーなどを記録し、速やかに警察に通報してほしいと呼びかけました。