顧客情報を悪用し、女性に性的な関係を迫るはがきを送った疑いで東北電力ネットワークの社員の男が逮捕された事件で、男がテレビや雑誌などを見て女性を選び、はがきを送っていたことが新たに分かりました。また、同様の被害が20人以上に拡大していることもわかりました。

この事件は、東北電力ネットワークの社員で天童市鎌田1丁目の斎藤良弘容疑者（54）が8月中旬、勤務先の顧客情報を悪用して村山地方の20代女性に性的な関係を要求するはがきを郵送し、脅迫した疑いで逮捕されたものです。
斎藤容疑者は顧客の契約内容や電気の使用量などの情報を取り扱う部署で管理職を務めていて、東北6県と新潟県の契約者全世帯の氏名や住所を見ることができました。
これまでの警察の調べで、斎藤容疑者は容疑を認めています。
捜査関係者によりますと、斎藤容疑者は自身の立場を悪用し、テレビや雑誌などを見て気に入った女性の住所などの顧客情報を入手しはがきを送る犯行に及んでいたことが新たにわかりました。また、動機について新たに「はがきを送ることで興奮していた」などと供述していることもわかりました。
はがきには女性の容姿などに関するみだらな言葉や女性との性的な行為を妄想するような内容が手書きされていました。
警察の調べで、同様のはがきが届いたという被害は20代の女性を中心に、県内外の20人以上に拡大しているということです。警察は斎藤容疑者が同様の手口で犯行を重ねていたとみて余罪を追及しています。