山形県の「やまがた農業支援センター」で個人情報流出か― 顧客約3万2000人分
農地を貸し借りする際の所有者らの仲介などを行っている山形県の公益財団法人「やまがた農業支援センター」で、顧客およそ3万2000人分の個人情報が流出した可能性があることがわかりました。
流出した可能性があるのは、2024年度、やまがた農業支援センターの仲介で農地を借りたり貸し付けたりした契約者およそ3万2000人分の氏名や住所、金融機関の口座情報などです。
センターによりますと、5月8日正午すぎ、職員が昼休憩の際にパソコンでネットサーフィンをしていたところ、画面上に「ウイルス感染」のメッセージが表示されました。画面の指示などに従って操作したところ、パソコンのデータが消去されました。その後、専門業者がパソコンを調べたところ、パソコン内に外部から遠隔操作できるアプリがインストールされていました。そのため、消去されたデータが外部に流出した可能性があるということです。
これまでのところ、第三者への個人情報の流出は確認されていません。
センターでは、流出した可能性のあるすべての契約者に詐欺被害への注意を呼びかける文書を発送したほか、契約者からの相談に対応する窓口を設置したということです。相談窓口の電話番号は023-631-0697となっています。