顧客情報を悪用し、山形県村山地方の女性に性的な関係を迫るはがきを送った疑いで東北電力ネットワークの社員の男が逮捕された事件で、男が別の女性にも同様のはがきを送った疑いが強まったとして、警察が今後、男を再逮捕する方針であることが捜査関係者への取材でわかりました。

この事件は、東北電力ネットワークの社員で天童市鎌田1丁目の斎藤良弘容疑者（54）が8月中旬、勤務先の顧客情報を悪用して村山地方の20代女性に性的な関係を要求するはがき1通を郵送し、脅迫した疑いで逮捕されたものです。
捜査関係者によりますと、斎藤容疑者は逮捕容疑について認めた上で、動機について「女性と性的関係を持ちたかった」などと供述していることが新たにわかりました。
警察によりますと、この女性に届いたはがきは匿名で、文字は手書きだったということです。警察には2018年以降、性的な関係を要求する同様のはがきが届いたという相談が20代の女性を中心に県内外の10人以上から寄せられていました。

これまでの警察の調べに対し、斎藤容疑者は「女性十数人に同様のはがきを送った」と供述しています。「はがきを送った」としている女性の名前が警察に相談を寄せた女性と一致していることから、警察は、斎藤容疑者が逮捕容疑の他にも同様の手口で犯行を重ねた疑いが強まったとして、今後、再逮捕する方針を固めたということです。