JA庄内みどり遊佐支店 町職員や消防団員の給与など約2700万円を二重に振り込み
JA庄内みどり遊佐支店で10日、一部の遊佐町職員や町消防団員の3月分の給与や報酬などおよそ2700万円が二重に振り込まれていたことが分かりました。遊佐支店は、町を通じて謝罪するとともに相手金融機関に対し返金手続きを進めています。
JA庄内みどり遊佐支店によりますと、二重に振り込まれたのは、遊佐町の会計年度任用職員の3月分の給与120件と町の消防団員の3月分の報酬や手当917件のあわせて1037件合わせておよそ2700万円です。町の職員が、二重に給与が振り込まれていることに気付き今回のミスが発覚しました。
遊佐支店は、町の指定金融機関として町から送付されたデータを支店の振込データに変換し指定の各金融機関へ送金していますが、振り込みの担当者が4月8日に送金作業を行ったにも関わらず、翌日の9日にも全く同じ作業をしたため、10日に同じ金額が再び振り込まれたということです。
二重送金の原因について遊佐支店は、YBCの取材に対し「送金作業は通常担当者から上司の決裁を経て行われるが、この確認作業が滞ってミスに気が付かなかった」としています。
遊佐支店は、二重に振り込みを受けた職員と消防団員に町を通じてお詫びと返金を依頼する文書を出して、各金融機関に対し返金の手続きを行っています。11日までに町職員分の120件は返金されたということですが、消防団員分は件数も多いため週明け以降になる見込みだということです。
再発防止について遊佐支店は、「担当者が全ての作業を1人で行っていたことで今回のミスが起きた。今後は、複数の上司が作業の指示と終了の確認を徹底する」としています。