サクランボ生産量日本一の山形・東根市で「佐藤錦」の出来栄えを確認 収穫時期は早まりそう
サクランボの生産量日本一を誇る山形県東根市で10日、「佐藤錦」の立木審査会が開かれ、生産者らが出来栄えを確認しました。
この立木審査会は、生産者の栽培技術の向上を目的に若手農家でつくる「東根市果樹研究連合会」が毎年開いているものです。
県や市の関係者、会員などあわせておよそ40人が市内の園地10か所を訪れ、実の大きさや色づき、立木の状態などを確認して回りました。
ことしの佐藤錦は、開花時期に強風や雨の日が続いた影響でハチによる授粉が思うようにいかず、着果数が平年より少なくなっています。
審査会が開かれた鈴木智博さんの園地でも、木によって実の付き方に偏りが見られ、生育は、平年より遅れていたもののここ2、3日の高温で一気に進んだということです。
東根市果樹研究連合会 横尾伸二 会長「色がついたら収穫する。早く収穫してロスを出さない。ことしは実のなりが少ない状況なので、1粒1粒大事に収穫していきたい。新鮮なものを消費者にお届けすることを意識してやっていきたい。」
一方、県は6月6日以降に気温の高い日が続き果実の生育が進んだため収穫期が2日程度早まる見込みであると発表しました。いまのところ、高温障害は確認されておらず、露地物の佐藤錦の収穫は6月15日から21日ごろがピークと見込まれています。