山形県縦断駅伝競走大会は最終3日目の4月29日アンカー対決を制した山形が優勝

第69回山形県縦断駅伝競走大会は最終3日目の29日、最終区のアンカー対決にまでもつれたレースを山形が制しました。
最終3日目のレースは山形県長井市役所をスタートし、ゴールの山形市・山形メディアタワーまでの8区間79.9キロで争われました。
最初の22区で抜け出したのは去年、総合優勝を果たした天童・東村山。トップでたすきを繋ぎます。
続く23区、天童・東村山をかわしトップに立ったのは初日優勝の山形。
雨と強い向かい風がランナーを苦しめる中、山形はその後も安定した走りで27区まで2位に2分以上の差をつけます。
しかし、28区。
じりじりと追い上げてきたのは、王者奪還を狙う南陽・東置賜。
ランナーは、きのうの13区で区間新記録を出した下條!残り1キロでついに山形を捉えます。
山形の菅原と南陽・東置賜の下條が抜きつ抜かれつの激しい首位争い。
実況「山形の菅原が抜いて下條の前に出ました。ここは意地があります。プライドがあります。山形菅原の意地とプライド。再び下條の前に出ました」
「先にたすきを繋ぐのはほぼ同時に南陽東置賜山形がたすきをつなぎました2人一緒に山形メディアタワーに向けて走り出しました」
優勝争いは、最終29区へ!
そして、ゴールまで残り1キロの最終盤!
ゴール実況「勝負のスパート勝負をかけた山形の森谷地元お国入り山形市の地元のみなさんの声援が森谷に力を与えるのかその差をじりじりと広げている一気に勝負を決めるか」「トップで帰ってきた森谷修平森谷さんとチームメートが迎えますチームでキャプテンことし1年優勝に向けて何が足りないかを考えてきました。森谷修平ラストスパート紫のたすきいま左手でガッツポーズを作って残りは5メートルいまフィニッシュ山形3大会ぶりの3日目優勝を果たしました」
山形・森谷修平選手「率直にうれしい後輩先輩スタッフのみんなで勝ち取った最終日優勝後輩たちがしっかりつないできた思いを最後ゴールまでつなぎたいという思いが強かったのでなんとか勝てた」
初日ときょうの最終日を制した山形。しかし、総合優勝には届きませんでした。
総合優勝に輝いたのは南陽・東置賜。ことしは大会3日間を通して1度も優勝できなかったものの安定した走りを続け、総合成績で2年ぶりの王者奪還を果たしました。
南陽・東置賜 中川敦史監督「1日目2日目ももう少しというところがあったので、選手スタッフ悔しい気持ちが残っている部分もある。そういう部分も含めてどういう強化をしていくかもう一度考え直して来年に向けて頑張りたい」
表彰式では、2大会ぶりに総合優勝した南陽・東置賜の選手たちに優勝旗などが手渡されました。
最終3日目の結果です。
1位は山形、3大会ぶりの3日目優勝です。
2位は8秒差で南陽・東置賜。
3位は天童・東村山が入りました。
2日目優勝で総合優勝を狙った酒田・飽海は7位でした。
そして、3日間の総合順位です。
1日目に3位、2日目と3日目はいずれも2位だった南陽・東置賜がトップで2年ぶり12回目の総合優勝を果たしました。
大会3日間を通して1度も優勝せず総合優勝を果たすのは、1969年の15回大会以来です。