1年で1.4倍!金高騰の中…ジュエリーフェア開幕 業者からも「信じられない」山梨

金の価格が高騰を続ける中、「宝石のまち甲府」を世界にアピールするイベント「山梨ジュエリーフェア」が9日、甲府市で始まりました。
山梨ジュエリーフェアは県内最大規模の業者向けの展示商談会で、今年は県内外から128社の宝飾業者が集まりました。
吉岡キャスター
「今月に入って金の価格が最高値を更新する中で迎えたイベント。業者のみなさんの心境は?」
業者
「(高騰は)信じられないですよね」
世界的な需要増や円安などを背景に、金の価格は去年4月1日時点で1グラム当たり約1万2000円だったのが、1年後の今年4月1日には過去最高値の1万6400円と1.4倍近くにはねあがっています。
吉岡キャスター
「会場には今回の展示の目玉、12キロの純金のインゴッドがありましてきのうのレートで換算するとなんと1億8千万円もします!宝飾卸業者のブースに展示されていたこちらの18金のネックレス。去年は卸価格でおよそ40万円でしたが、今年は60万円に値上げしたといいます」
卸業者 五幸商会 望月尚 社長
「昔に作ったものと値段が全然違う。1.5倍…もっと昔に作ったものだと2倍くらい違うので、売りづらさがある」
一方で、ジュエリーの製造業者は…
製造業者 グローリーデザイン 後藤晃一 代表
「注文が入ってから(宝飾を)作るので、その時に(金価格が)高くても注文が多いと金を買わないといけない。そのあとに納品してもお金をいただくのは数か月後になるので資金繰りが大変」
円安を背景に海外からの需要は拡大傾向にありましたが、水を差しかねない金の高騰。山梨が誇る宝飾産業への影響は続きそうです。