木の枝に付いた「白い泡」希少とも言われる“かたまり”の正体は?山中湖畔のホテル
木の枝についている白い泡のかたまり。実は天然記念物にもなっているカエルの卵なんです。山中湖畔の森でモリアオガエルが産卵の時期を迎えています。
山中湖平野のホテル「フォレストリゾート山中湖 秀山荘」の敷地内にある木の枝に点々とついている白い泡のかたまり。一部の地域では天然記念物にもなっている希少種「モリアオガエル」の卵です。
モリアオガエルは普段森の中にいますが、産卵期を迎えると水場の上の枝先に10センチほどの白い泡のかたまりをつくります。
こちらの池では1週間ほど前から産卵が始まりました。耳をすませばどこからか、カエルの鳴き声も聞こえてきます。
モリアオガエルの卵は約1週間でふ化し、オタマジャクシは泡のゆりかごから落ちて水中で育ちます。
フォレストリゾート山中湖 秀山荘 柳田俊輔 副支配人
「6月中旬ですとか下旬になってくると何十匹もの鳴き声がしてくるので、お客様が満足していただいてる姿を見ると当館としてはうれしいかなと思う。カエルを見られるかたもいらっしゃるので、そういった方のためにも環境を守っていきたい」
ホテルでは30年ほど前からモリアオガエルの産卵が確認されるようになり毎年、従業員で池を掃除しカエルが住みやすい環境を作っているということです。
モリアオガエルの生息は「環境の指標」ともいわれ、豊かな自然が残る証しです。