中央道の1歳児死亡事故 追突の運転手に猶予付き有罪判決 「過失の程度大きい」山梨
去年4月、中央道の笹子トンネルで大型トラックが乗用車に追突し1歳の男の子が死亡するなどした事故で、過失運転致死傷の罪に問われていた大型トラックの運転手に禁固2年6か月、執行猶予4年の有罪判決が言い渡されました。
茨城県猿島群の会社員、田所義光被告(55)は去年4月、甲州市大和町の中央道上り線の笹子トンネル内で大型トラックを運転中、前を走る軽乗用車に追突。後部座席のチャイルドシートに乗っていた当時1歳の男の子を死亡させ、運転していた当時19歳の母親に軽いけがをさせた過失運転致死傷の罪に問われています。
これまでの裁判で田所被告は起訴内容を認め、検察側は田所被告が事故直前の19秒間、距離にして492メートルにわたり考え事をしていて、ハザードランプを付けながら時速7キロで前を走行していた軽乗用車に気付かなかったことなどを明らかにしていました。
判決公判で甲府地裁の馬場潤裁判官は「高速道路で被害車両が低速走行していたことを踏まえても、考え事をして衝突する直前まで被害車両に気付かなかった過失の程度は大きい」などとして、田所被告に禁固2年6か月、執行猶予4年の有罪判決を言い渡しました。