関東甲信が梅雨入り「今年は大雨リスク早い」来週半ば35℃超の可能性 気象予報士が解説 山梨
気象庁は10日、山梨を含む関東甲信地方が梅雨入りしたとみられると発表しました。平年より3日遅く去年より11日早い梅雨入りです。
10日の県内は本州付近に停滞している梅雨前線の影響で、広い範囲で雨が降りました。11日も昼過ぎまで雨が続く予想となっています。
【宮田気象予報士の解説】
今年の梅雨のポイントは1か月弱、季節の進みが早いことです。
関東甲信地方の平年の梅雨の流れをみると、梅雨入りしてしばらくは弱い雨が降りやすく大雨にはなりにくい傾向があります。一方、梅雨末期になると前線の活動が活発になり、集中豪雨による大雨災害が発生しやすくなります。
しかし、今年は梅雨入り直後から梅雨前線の活動が非常に活発で、すでに梅雨末期のような状況になっています。つまり、今年は大雨のリスクが高まるのが早いということです。
9日夜、鹿児島県で線状降水帯が発生したことからもその傾向が見て取れます。季節が早まっているのは太平洋高気圧が早く勢力を強めているためです。
太平洋高気圧は来週中頃には本州付近をすっぽり覆う予想で、山梨県内は35度以上の猛暑となる可能性があります。大雨への備えはもちろんですが暑さへの備えも進めてください。