大月の山火事 火の勢い衰えず 焼失面積80haに拡大 現場付近は住宅など点在 山梨
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大月市で発生した山林火災は27日も燃え続け、焼失面積は約80ヘクタールに拡大しました。消火作業はいったん打ち切られ、28日早朝から再開されます。
この火事は26日午後、大月市猿橋町小沢の山林で発生したものです。現場はJR猿橋駅から南に約1.5キロの山林で、住宅などが点在しています。
発生2日目の27日も早朝から、ヘリによる上空からの散水と消防による地上からの消火作業が続けられましたが鎮圧には至らず、日没のためいったん打ち切られました。午後4時半までに山林約80ヘクタールと空き家1棟を焼いたとみられます。
消防や警察によりますと、燃えた空き屋とは別の空き家を片づけに来た人が現場付近で枯れ草を燃やしていたところ、火が山林に燃え移ったとみられるということです。
近くに住む人は
「火の勢いが時間で結構変わってきていたので、燃え広がる様子がじかに感じられて本当に怖かった」
市では避難所として公民館を開放しましたが、これまでのところ避難した人はいません。また、消火活動への利用で生活用水に使う防火水槽の水が不足したため、市は給水車を出動させて対応しています。
大月市内の湿度は今季最も低い10%と、非常に空気が乾燥した状態が続いています。27日の県内はほかにも笛吹市や身延町、南アルプス市でも枯れ草火災が相次ぎました。